近年、身に着けたまま生体情報を検出できるウェアラブルセンシングデバイスの開発が急速に進んでいますが、装着感の低減が開発課題となっていました。そこで、私たちはスクリーン印刷の多層化で信号ライン、シールド層などすべての構造を形成することで外来ノイズに強く、なおかつ最外層を独自開発の発泡材料で覆うことで心地よい肌触りを実現しました。脳波、心電、筋電測定などの対応が可能です。スクリーン印刷工法のため、環境に優しい事も特長です。
生体センサを使用してからだの状態をモニタリングしたり、時には見守りをしたりと健康管理から介護まで幅広い用途の可能性があります。
近年、指を触れずにボタンやスイッチを操作する事ができるタッチレスの技術開発が進んでいます。我々が得意とするフィルム印刷技術、PETフィルム上にタッチレスICを低温はんだで実装した非接触タイプのセンサシートを実現しました。直接触れずに検知が可能な為、衛生的です。エレベーターや自動販売機等、公共設備の操作スイッチやパネルでの活用を想定しています。
は、日清紡マイクロデバイスのトレードマークです。
NOBLEのフィルム応用技術をベースとしてPETフィルムへのスクリーン印刷による透明電極を実現しました。PETフィルム上にマイコンやLEDの実装ができ、また曲面形状やホバーリング調整を行った非接触スイッチにも対応が可能です。家電その他の市場でご採用いただいています。
対象液面に対し非接触で検知できるフィルムセンサシートです。非接触のため耐久性・安全性に優れ、衛生的です。センサ部はPETフィルムを用いたスクリーン印刷によるシンプルな構成のため、フレキシブル性を活かした設計自由度の高い形状が可能です。ドリンクサーバーや河川の水位計測など、さまざまな用途での可能性があります。
液体に接触することで検知するフィルムセンサシートとSORACOM※を組み合わせてIoTを活用した漏水防止の仕組みを構築しました。設置が容易で、薄くて軽いフレキシブルな素材を活かし、様々なカスタム対応が可能です。漏水が懸念される箇所に導入の可能性があり、予知保全に貢献します。
「SORACOMは、株式会社ソラコムの商標または登録商標です。」
通常、リジット基板上の平面に形成されている抵抗体を、私たちはPETフィルム上に印刷、それを一体成型することで曲面形状を実現することができました。それにより回転機構をダイレクトに検出でき、デジタルスチルカメラや一眼レフカメラのレンズ部にあるフォーカス、ズーム、絞りなど操作部の位置検出センサとして使われています。
各種コントローラ（ラジコン、ゲーム、ドローン）や各種医療機器（シリンジポンプ）の位置検出など、用途に応じてロータリタイプやスライドタイプの選択が可能です。ロータリタイプは樹脂基板とすることで、直線性、対リフロー性および対寿命性の向上を図り、7mm、9mm、11mmサイズを展開しています。スライドタイプはフィルム基板とすることで、薄型、軽量化はもとより、直線性およびヒステリシスを向上させた位置センサとして、12mm、32mm、また100mmを超えるロングストロークの対応も可能です。
近年、ドローンの活用方法として「農業」、「測量」、「点検」等の需要が高まっており、搭載されるサーボモーターも高寿命化が求められるようになりました。そこで我々は従来のロータリタイプのポテンショメータ検出部にホールICとマグネットを搭載する事で高精度・高寿命化を実現した9mmサイズの非接触式ポジションセンサを開発しました。
位置の変化を電気信号に変換して出力するエンコーダは、より精密な動作制御や耐久性を求められるようになりました。そこで我々は、検出部に光学式タッチレスICを搭載、従来の接触式（接点ブラシ）から非接触式（ブラシレス）により高分解能・高寿命化を実現した14mmサイズの非接触式エンコーダを開発しました。
限られた実装スペースの中でより高機能化が求められるようになりました。
そこで我々は、大電流の検出を目的とした小型の面実装タイプであるチップ抵抗器を開発しました。
10mΩ以下の低抵抗としており、数Aから10A前後の電流を扱うようなエアコンや大型のバッテリー用充電器、汎用インバーター等での使用を想定しています。
私たち帝国通信工業は、「ものづくりに関する大切な工程はできる限り自社で手掛けたい」という、創業者の想いを受け継ぎ、素材研究から設計、設備構築から量産工程までを自社で行える体制を整えています。グループの総合力を活かし、金型の製作までも手掛けています。だからこそ、フレキシブルなライン構築ができ、多品種少量のオーダーにも対応できます。そうした姿勢は、特にカスタム製品の分野で発揮されています。
